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【海外から】Windows11でリモートデスクトップ接続を使い日本のデスクトップにアクセスする方法

SKYNEWブランド ファンレスミニPC K4 における Windows 11 を活用した国際リモートアクセス設定

リモートデスクトップアクセスが必要な理由

筆者は国際出張が頻繁にあり、出張先の一部の国では LINE、Google、ChatGPT などの国際的に有名なサービスやウェブサイトへのアクセスが制限されることがあります。これらの制限を回避しつつ、VPN サービスに別途料金を支払うことなく、会社の NAS サーバーにリモートでアクセスして業務を行う必要があります。

設定前のハードウェア準備

平日の日中に長時間日本国内の PC や NAS サーバーへアクセスする用途を想定し、消費電力が少なく、かつファンレス仕様(長時間稼働により冷却ファンの劣化やノイズの懸念があるため)であることを重視し、SKYNEW ブランドの K4 型ミニPCを選定しました。省スペースであることに加え、BIOS 設定が非常に充実しており、「毎朝指定時間に自動起動」や「Wake on LANWOL)」などの機能に対応しています。また、有線1.0Gbps LAN ポートを備えており、リモートアクセス時の安定した通信速度を確保できます。
周辺ポートの詳細については、以下の公式プロモーション動画をご参照ください


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長期間の運用を見据えた放熱性能の懸念について

長時間使用する前提で、特に夏場の発熱問題に対応できるか懸念がありました。特に SSD の放熱については課題が大きいため、本体内部を開封し確認を行いました。以下はその際に撮影した写真です。

 


写真から確認できるように、本機に搭載されているSSDは Micron 製の 256GB 2280 SATA SSD で、型番は MTFDDAV256DL です。
下記の公式仕様によれば、このSSD最大耐熱温度は70度で、読み書き速度は約500MB/sとされています。

 

https://www.mouser.jp/ProductDetail/Micron/MTFDDAV256TDL-1AW1ZABYY?qs=0lSvoLzn4L8HfbEbVyPuRA%3D%3D

 

リモートデスクトップ接続アプリケーションにおいて、最大の課題はリモートでの電源投入をいかに実現するかという点です。リモートでPCを起動させる方法は主に以下の3つがあります

 

  • 1つ目は、常に電源を入れておく方法で、BIOSで「電源遮断後の自動起動」機能を設定することで対応可能です。
  • 2つ目は、BIOSで毎日指定した時間に自動的に電源を入れるように設定する方法です。
  • 3つ目は、BIOSの「Wake on LAN(リモートネットワーク起動)」機能を有効にし、ネットワーク経由で遠隔地から対象のPCを起動させる方法です。

Wake on LAN を利用する場合、BIOSWindowsの両方で設定を行う必要がある上に、ルーター側でもポート開放(ポートフォワーディング)や仮想サーバー設定などを施す必要があり、設定の難易度が高くなります。

そのため、筆者は2番目の「BIOSで指定時間に自動起動を設定する」方法のみを採用しています。

SKYNEWブランドのK4モデルでは、BIOS内での指定時間自動起動機能について、公式マニュアルおよび以下の動画で詳しく紹介されています:


www.youtube.com

なお、BIOSに入る際にはUSBキーボードの使用を強く推奨します。BluetoothキーボードはBIOS上では認識されないため、使用しないでください。



以下のBIOS画面から分かるように、本機は Wake on LANWOL)機能 だけでなく、Auto Power On(電源遮断後の自動再起動)機能 にも対応しています。
興味のある読者の方は、ぜひ一度お試しください。

 

 

設定が完了した後は、Windows 11 Pro システム上で以下の3つの設定を行います:

  1. リモートデスクトップの設定
    → 遠隔操作される側のPCでリモートアクセスを有効にします。
  2. 有線LAN利用時にIPアドレスを固定に設定(自動取得を無効に)
    → これにより、ルーター側でリモートアクセスのためのTCPポートのポートフォワーディング設定が容易になります。
  3. 毎日23:30に自動シャットダウンを設定
    → 毎日夜23:30から翌朝の自動起動時間までの間、このPCへのアクセスは基本的に不要なため、自動的に電源をオフにするよう設定します。

重要な注意点
リモートデスクトップ接続を実現するためには、リモートで操作される側のPCにおいて、Windowsのログインユーザー名とパスワードを必ず設定しておく必要があります。パスワードが未設定の状態ではリモート接続ができません。これはセキュリティ上の理由からですので、必ず事前にパスワードを設定しておいてください。設定方法についてはインターネット上に多数の解説がありますので、ここでは割愛いたします。

 

リモートアクセスの有効化手順(被操作側PC)

Windows 11 システムを起動後、画面下部の検索バーに リモートデスクトップの設定」 と入力します。検索結果の一番上に表示される設定アプリをクリックして開くと、以下のような画面が表示されます。

 

 

上図の右側にある「OFF」ボタンをクリックして「ON」に切り替えてください。
その際、この機能を有効にするかどうか確認するメッセージが表示されますので、「はい」または「有効にする」 を選択してください。

「ON」ボタンの右側にある下向き矢印をクリックすると、詳細な設定項目が表示されます。
その中に、**リモートデスクトップが使用するネットワークポート番号「3389」が記載されています。
このポート番号は後ほどルーター
ポートフォワーディング(ポート開放)**を行う際に必要になるため、必ずメモしておいてください

具体的には、インターネット側の3389ポートを、社内LAN内にあるこのPCの固定IPアドレスの3389ポートに転送する設定が必要です。
この作業を行わない場合、ローカルネットワーク内でしかリモートデスクトップ接続ができず、インターネット経由でのアクセスはできません
詳細なルーター設定方法については、後ほど改めて説明します。

 

次に、有線LANでルーターに接続する際のIPアドレス設定方法について説明します。
このPCが使用するIPアドレスは、Windowsの自動取得設定を無効化し、手動で固定IPを設定してください。

 

 

Windows 11 の「コントロールパネル」に入り、「ネットワークとインターネット」の設定項目を開いてください。
そこで、現在使用中の有線LAN(イーサネット)接続の設定を選択し、自動取得(DHCP)ではなく、手動でルーターと同じIPアドレス帯の固定IPアドレスを設定してください。

 

 

例えば、筆者が使用しているルーターIPアドレス192.168.0.1 であるため、PC側のIPアドレスは同じ「192.168.0.x」形式のアドレス(例:192.168.0.104 など)を設定しています。
もし読者が使用しているルーターIPアドレスが異なる場合は、それに応じて同じネットワーク帯のIPアドレスを指定してください。

上記のように固定IPアドレスの設定が完了した後は、
次に Windows 11 システム上で「指定時刻に自動シャットダウンする機能」 を設定していきます。

 

 

Windows キー + S を押して検索バーを開く

「タスク スケジューラ」(Task Scheduler)と入力して開く,

请选择操作中の 「基本タスクの作成...」(基本タスクの作成) をクリック

タスク名に 毎日自動シャットダウン と入力 → 「次へ」

 

 

「毎日」 を選択 → 「次へ」

毎日シャットダウンしたい時間(例:23:30)を設定 → 「次へ」

 

 

「次へ」をクリックし、毎日自動シャットダウンを実行する時刻を設定してください(例:23:30)。
設定が完了したら、再度「次へ」をクリックして進みます

 

 

下図のように設定を行うことで、このタスク(自動シャットダウン)が有効化されます。

 

 

「プログラム/スクリプト」に入力:

shutdown

「引数の追加(オプション)」に入力:

-s -f -t 0

-s : シャットダウン

-f : 実行中のアプリを強制終了

-t 0 : 0 秒後に実行

 

 

「次へ」をもう一度クリックすると、システムから最終確認のメッセージが表示されます。
その際は、「はい」または「OK」 を選択して設定を確定してください(下図参照)。

 



 

下図のように表示されれば、設定は正常に完了しています。

 

 

以上の手順で、基本的なリモートアクセス機能の構築は完了しました。
しかし、現在の状態では インターネット経由でのアクセスはまだ実現されておらず、ローカルネットワーク(LAN)内でのアクセスのみに限られています

インターネット経由でのリモートデスクトップ接続を可能にするためには、リモート操作されるPCが接続されているルーター側で、3389番ポートのポートフォワーディング(ポートマッピング)設定を行う必要があります。
なお、一部のルーターではこの機能を「仮想サーバー」や「バーチャルサーバー」と呼んでいます。

ここからは、筆者が使用している TP-LINK TL-WVR1300L ルーターにおける、ポートフォワーディング設定の具体的な方法をご紹介します。

※補足:筆者が購入したこの TP-LINK ルーターは日本語版ですが、ファームウェアをアップデートした結果、言語が中国語に変更され、現在は日本語に戻すことができません。そのため、以下のルーター管理画面は中国語表示となっています。

まず、ルーターの管理画面にアクセスし、「高級機能」メニュー内にある「バーチャルサーバー(虚拟服务器)」をクリックしてください(下図参照)。

 

 

「新增(新規追加)」ボタンをクリックしてください。
次に、各項目を以下のように入力・選択します:

  • ルール名(规则名称): RemoteAccess
  • 有効なインターフェース(生效端口): WAN を選択
  • 外部ポートと内部ポート(外部端口内部端口): ともに 3389 に設定
  • 内部サーバーIP(内部服务器IP): このPCの固定IPアドレスを入力(例:192.168.0.104)
  • ネットワークサービスプロトコル(网络服务协议): ALL を選択

最後に 「確定(确定)」ボタンをクリックすれば、設定が有効化されます。

 

 

 

接続テスト

リモート接続を行いたい側のPC(操作端)にて、
Windows の画面下部にある検索バーに リモートデスクトップ接続」 と入力してください。
すると、システムが自動的に該当のアプリ(Remote Desktopアプリ)を検出し、以下のようなダイアログが表示されます。

 

 

PC名の入力画面が表示されたら、接続先PCの識別情報を入力します。
ここで特に注意すべき点は、以下の通りです:

  • 入力するのは、ローカルネットワーク内のIPアドレスではなく、インターネット上でアクセス可能なグローバルIPアドレスまたはドメインです。
  • 一般家庭で使用されているインターネット接続(個人向けブロードバンド)は、多くの場合「動的IPアドレス(変動型)」となっているため、IPアドレスが定期的に変わってしまう可能性があります。

この問題を回避するために、ルーターで「DDNS(ダイナミックDNS)」機能を使って独自のドメイン名を割り当てることをおすすめします(一部のルーターでは非対応の場合もあります)。

また、NAS サーバーをお持ちの方は、NASの提供するセカンダリドメイン名を入力することで、より簡単にアクセスが可能です。
以下は筆者が使用している ASUSTOR製 NASサーバードメイン名の一例です。

 

 

このアプリ(リモートデスクトップ接続)では、接続先PCの ログインユーザー名とパスワード の入力を求められます。
必要事項を入力した後、「資格情報を記憶する(今後の入力を省略)」 にチェックを入れておくと、次回以降は自動的にログインできるようになります。

 

 

下図のように、システムから再度セキュリティに関する確認ダイアログが表示される場合があります。
このときは、**「今後このメッセージを表示しない」にチェックを入れた上で、「はい(はいを選択)」**をクリックしてください。

 

 

その後、問題がなければリモート先PCのWindowsデスクトップ画面に正常に接続されます。
筆者の作業環境には ASUSTOR製のNASが2台稼働しており、以下のようにNASの管理画面にもアクセス可能です。
このようにして、遠隔地からでも完全なファイル業務環境が構築できました

 

 

小型ファンレスPC「K4」を設置した実際の使用シーンが以下の写真です。

省スペース設計であるだけでなく、接続も非常にシンプルで、電源ケーブルと有線LANを接続するだけで使用可能です。
1.0Gbpsの有線LANを通じてインターネット経由でオフィスファイルをリモート処理する際の通信速度は、基本的にISPインターネットプロバイダー)の回線品質に依存します。

一般的な文書作成や事務作業においては、K4の「Intel Pentium 5405U / 16GB DDR4 / 256GB SSD」構成で特に問題なく快適に動作します。

 

 

  • リモートデスクトップ接続を活用することで、VPNを契約設定する必要がなくなり、コストと手間を大幅に削減できます
    さらに、リモートデスクトップを通じて、ローカルネットワーク内の遠隔管理機能が無効な端末にもアクセス可能になります。

例えば:

  • ルーターの管理画面へのログイン
  • NASサーバー内のプリントサービス設定画面の操作 など、
    通常リモートから直接アクセスできない領域への操作も実現できます。

 

ワンポイントアドバイス

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